
カラフル&ポップな目立つ矯正カラーゴム
とは?

そもそもカラーゴム(カラーモジュール)とはどのようなもの?
カラーゴムの正式な名前は「カラーモジュール」もしくは「エラスティックモジュール」と言います。ワイヤー矯正(表側矯正)をする際に、ブラケットとアーチワイヤーを留めるゴムのことをこう呼んでいます。通常は矯正装置が目立たなくなるように白や透明のモジュールを使います。
ワイヤー矯正の装置が目立つことを嫌がる人もいますが、カラフルでポップなカラーゴムであえて目立たせ、長期にわたる矯正治療を前向きに楽しむ、という目的で使用する人が多いようです。矯正装置丸見えの笑顔で強烈なインパクトを残したハリウッド映画『アグリー・ベティ』の主人公のように、隠すのではなくファッションの一部として楽しんでいる人もいます。
こんな人に向いている
- 矯正治療中であることを隠したいとは思っていない
- どうせ目立つなら毎月カラーゴムを取り換えて楽しみたい
- 子供が矯正装置を嫌がらないように使ってみたい
- シーズンイベントやファッションに合わせて毎月コーディネイトしたい
- 矯正のゴムへの着色を気にせず食事がしたい
カラーゴム(モジュール)のメリット・デメリット
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メリット
- 一定の期間がかかる矯正治療を色を変えることで新鮮な気持ちで続けられる
- ともすれば憂鬱な気分になる矯正を前向きにとらえられる
- ファッションやイベント、推しに合わせて毎月変化が楽しめる
- 小児矯正に対する子どものストレスを軽減させられる
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デメリット
- 通常の治療代に含まれない場合は別途費用がかかってしまう
- クリニックによって用意されていない場合があるので事前確認が必要
- キャラクターのモジュールは手配できない場合がある
- 矯正治療中であることがかなり目立ってしまう
カラーゴム(カラーモジュール)の種類
カラーゴム(モジュール)の色
カラーゴム(カラーモジュール)の色については、パステルカラーやビビッドなカラー、原色系、金色といったさまざまなカラーがあります。赤や黄色、ブルーなどはもちろんのこと、淡いピンクやオレンジ、水色などファッションのように組み合わせを楽しむことができます。
ただし、すべての色がそろうというクリニックは少ないので、あらかじめどんな色があるか確認しておくようにしましょう。たとえば医療法人 大西矯正歯科クリニックの公式サイトのコラムには、以下のような説明がありました。
引用元:医療法人 大西矯正歯科クリニック 矯正コラム「カラーゴムのコーディネイト」(https://www.e-hanarabi.net/column/426.html)「青、赤、緑、黄緑、黄色、オレンジ、ピンク、水色、紫、白、黒、金、銀など代表的な色のカラーゴムは取り揃えております。春先には緑・黄緑系統で新緑の若葉のように、夏には青・水色系統で空・海のイメージで、冬には白・赤でクリスマスカラーなど様々な楽しみ方ができると思います。」
カラーゴム(モジュール)の形
基本的には小さくて丸い輪ゴムのような形をしているのが一般的ですが、なかには変わった形のカラーモジュールもあります。たとえば有名キャラクターを想起させる形やハート形、星形、動物の形などがあります。ただこうした形のモジュールは導入しているクリニックがかなり限定されてしまいます。
たとえばK Braces矯正歯科 原宿駅前の公式サイトを見ると、かなりオリジナリティあふれる変わり種のカラーモジュールが用意されているようです。
引用元:K Braces矯正歯科 原宿駅前 kawaii矯正®アイテム(https://kawaii-kyousei.com/kawaii_items.php)「kawaii矯正器具や矯正治療中に使う道具、アクセサリーも可愛くオシャレに。 kawaii歯ブラシ、kawaii歯間ブラシなどにもこだわり、患者様が楽しく治療を受けて頂けるようご案内いたします。」
カラーゴムの費用
ほとんどの場合、カラーゴムは通常の治療代金に含まれることが多いようです。カラーゴムを治療に導入しているクリニックの公式サイトに「当院では追加料金なしで装着していただくことが可能」などと記載されているます。
ただしキャラクターや変わり種のカラーモジュールなどは、クリニックによって手配できない場合がありますし、追加料金がかかることもあります。治療を始める前に、ご自身が使いたいと思っているカラーゴム(モジュール)の画像を用意して、取り寄せてもらえるか、追加料金はどれくらいかかるのか、事前に確認しておくようにしましょう。。
カラーゴムの持ち込みは可能?
自分好みのカラーゴムを買って、クリニックに持ち込みたいと思う人がいるかもしれませんが、残念ながらカラーゴムを持ち込んで使うことはできません。クリニックで選んだカラーゴムしか使えないことになっています。
数年前までは矯正用のカラーゴムを通販で売っていたようですが、いまでは販売されていません。現在オンラインで販売されているカラーゴムは医療関係者しか購入できないようになっています。
たとえば海外の通販サイトでカラーゴムが買えたとしても、カラーゴムの材質や品質が確認できないものを使って、治療に支障が出てしまうようなことがあっては大変だからです。したがってカラーゴムの持ち込みはできない、と認識しておきましょう。
カラーゴムを自分で着け替えることはできる?
結論から言いますと、自分でカラーゴムを付け替えることはできません。必ず通っているクリニックでブラケットに装着してもらうようにしてください。
カラーゴム自体非常に小さなものですし、ブラケットもミリ単位で調整されている医療装置ですので、「ファッションのように矯正を楽しむ」のはマインドだけで、アクセサリーのようにご自身でとっかえひっかえするものではありません。
カラーゴムが途中で外れてしまったり、変わり種のカラーブラケットが当たって痛みを感じる場合なども、ご自身で何とかしようとするのではなく、必ずクリニックで直してもらうようにしましょう。
忙しくてすぐにはいけないという場合でも、電話で相談して「直すまでの期間はどのようにしておけばよいか」アドバイスをしてもらうようにしましょう。
カラーゴム(カラーモジュール)まとめ
歯列矯正に関する日本人の意識の多くは、「矯正中であることを人に知られたくない」というものが多いと思います。子どものころから歯並びを整える矯正を積極的に行なっている海外と比較すると、まだまだ後進国と言えるかもしれません。
したがっていきなり、「隠す矯正から見せる矯正へ」などと言われてもピンと来ないかもしれません。あくまでひそかに矯正したいというのであれば、それはそれで正解だと思います。
一方でフィリピンのように、カラフルなモジュールを使った矯正装置をファッションや裕福さの象徴として、矯正治療が終わった後でも装着しているという国もあります。どうとらえるかは個人の自由ですが、矯正も個性にしてしまうポジティブさには、学ぶところがありそうです。
最後にカラーゴムを使った矯正について書かれているクリニックのブログなどをいくつかピックアップしておきました。実際にカラーゴムを装着している画像などを見てみたいというかたは、下記サイトを参考になさるとよいと思います。
参考サイト
たかはし矯正歯科 スタッフブログ「カラーゴム」(http://www.takahashi-kyosei.com/app/Blogarticleview/index/ArticleId/37)
りゅう矯正歯科クリニック ドクターコラム「カラフル!ポップでおしゃれに!(カラーモジュールのお話)」(https://hanarabi.co.jp/archives/225.html)
まきの矯正歯科クリニック「カラーモジュール矯正」(https://makino-ortho.com/archives/4770)
さいとう矯正歯科クリニック「人生で一度はトライ!カラーゴム」(https://saito-od.com/2019/03/post_47/)
南千住小児歯科矯正歯科「海外の矯正事情」(https://www.minamisenju-kyouseishika.com/price/price_01.html)